神話の島に誕生した新時代のオフィス

自然と共生する職場環境をデザイン

日本の神話に登場する最初の島と言われる場所に、新たな働き方を体現するオフィスが誕生した。デザイナーの板坂聡は、自然の恵みを感じながら安全に働ける環境を創出することを目指した。

新型コロナウイルスのパンデミックが日本の働き方を大きく変えた。都心のオフィスから離れた島へと移転を決めたクライアントの要望は、自然に囲まれた場所で、風景を楽しみながら、日差しと風を感じることができるオフィスだった。また、地元の食材を使った健康的な食事を楽しむことができるカフェテリアの設置も求められた。

このプロジェクトの特徴は、その場所が神話に登場する最初の島とされることだ。デザインチームは、そこに存在したであろう神殿を想像し、そのイメージを元にデザインを進めた。結果として生まれたのは、優雅なアーチが並ぶ建物で、中央には天へと続く階段が配置された。これは、自然の恵みを感じながら働くことができる環境を創り出すための象徴的な要素となっている。

このオフィスの総面積は2257平方メートル。オフィスビルの部分は844平方メートル、飲食施設部分は719平方メートル、中央の建物は694平方メートルとなっている。この広大な空間は、自然と共生する新たな働き方を体現するための場となっている。

このプロジェクトは、2022年4月に淡路島で完成した。そのデザインは、自然と共生する新たな働き方を体現するものとして、2022年のA'建築、建物、構造デザイン賞でブロンズを受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を持つ優れたデザインに授与される。

この新たなオフィスは、自然と共生する新たな働き方を体現する場として、新しい働き方の可能性を示している。自然の恵みを感じながら働くことができる環境は、これからの働き方を考える上で大きな示唆を与えてくれるだろう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Satoshi Itasaka
画像クレジット: All images: Photographer Ikumori Yamamoto, 2022.
プロジェクトチームのメンバー: Satoshi Itasaka
プロジェクト名: Global Hub Square
プロジェクトのクライアント: Satoshi Itasaka


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